前回の診察から半年が経ち、また受信してきました。
「今回の様子によっては療育に進む可能性も・・・」ということだったので緊張していましたが、結果としてまた半年様子を見ることになりました。
ちょっとホッとしたような、でも「ずっと様子見で大丈夫なの?」という不安も。
ただ、この判断は娘の大きな成長が見られたからでもあり、それはとても嬉しいです。
・・・前置きが長くなってしまいましたが、順を追って今回の診察結果についてまとめました。
前回(4歳3ヶ月)の診察については、療育センターで診察 4歳年中さん編 その1をご覧ください。
もくじ
4歳9ヶ月(年中さん)の診察
診察の流れはいつものとおり。
- 先生と娘の雑談(幼稚園の話など)
- 私と先生でお話(娘は隣でお絵かきなど)
という感じです。
いつもは1時間ほどかかっていましたが、今回は30分くらいでサラっと終わりました。
先生と娘の雑談(娘の応答)
挨拶からはじまり、先生が娘に簡単な質問をしていきます。
「なに幼稚園に通ってるんだっけ?」
「なに組さん?」
「先生のお名前は?」
「仲良しのお友達のお名前は?どんなことをして遊ぶの?」
「好きな食べ物、キライな食べ物は?」
娘はほとんどの質問に答えられていて、隣で聞いていて驚きました。
途中、「わかんなくなっちゃった」とか「お母さんが答えて」というようなことも。
しかし「じゃぁお母さんに答えを教えて」と言ったら答えを耳打ちしてきたり、「それを先生にも教えてあげて?」と言うとちゃんと先生にも答えられたりと、前回よりかなりスムーズなやり取りになりました。
前回は、「お友達の名前は?」に自分の名前を答えていましたからね。
相手の話を聞く、理解する、答える、という流れが身についてきたかな?
先生からも「前回よりかなりしっかりしたコミュニケーションができていますね」と褒めていただけました。
私から先生へ報告・相談
診察にあたって、事前に幼稚園の先生に娘の様子を聞いていました。
幼稚園の先生によると娘は
- 食事やお着替えなどの途中で他のものに気をとられて遅くなってしまう
- 指示を1回で理解しているわけではなさそう
- でも周りの子を見て、なんとなく付いていっている
- 突発的なトラブルがあるとパニックになってしまう
といったところがあるようです。
まぁ前回から同じような感じ。
プラスして、私が気になっている部分も報告しました。
- 夫と私が話しているときに割り込んでくる(待てない)
- 周囲への意識が希薄(手足をよくぶつける、カバンを置き忘れる)
という点が気になっています。
娘がいると、夫との会話もままなりません。
診察中も娘が割って入ってくるので度々、先生との会話が中断されました。
先生から見た娘の様子
先生から見た娘の様子をまとめると、以下の感じ。
- マイペースさん
- 安心して進みたいタイプ
- 新しいものや環境が苦手
- 具体的な見通し、「正解」があると安心する
- 前回から成長を感じる
指示の出し方、伝え方
新しい指示は、言葉だけでなく絵や動きで伝えると分かりやすいタイプ。
そういった点でまだまだ周囲のサポートは欠かせません。
また、質問の答えが分かっても少し自信がないと回答を避けるなど、「正解」の確信が欲しい様子。
そのため、周りのようすを確認してから行動に移すようなところがあるようです。
その分、他の子より遅くなってしまうこともあり、やはり周囲の理解・サポートが欲しいところです。
途中で気が散ってしまう点も同様で、まだサポート・誘導が必要です。
この辺りは、前回と同様ですね。
突発的なトラブルへの対処方法
突発的なトラブル、分からない状態になってしまうと対処できないのも、やはりまだ経験が足りないから。
「困ったときはお母さん(先生)に言ったら助けてもらえる」ということを、日ごろから言葉&経験で身につけていくことで、パニックを避けられるようになるはず、とのこと。
「どうしよう・・・?」という場面でも「どうにかなる」「助けてもらう」という安心ルートを確立する・・・と。
これは日々の生活でしみ込ませていくことですね。
「助けを求める」「どうにかなるから大丈夫」という気持ちは、(発達うんぬんを差し置いても)長い人生で絶対に娘を守ってくれるものだと感じます。
これをしっかり心の奥に根付かせられたら、安心かなぁ。
この点は、幼稚園の先生にも報告して意識的にサポート・誘導してもらえるようにお願いしたいです。
私もしっかり意識していきます。
「ちょっと待って」より具体的な目安を
娘はあやふやなものが苦手な様子。
たとえば、大人で会話をしているとき「待つつもりはあるようだけど、いつまで待てばいいか分からない」みたいです。
そういう時は「あと5分(時計の長い針が6のところまで)待って」など、具体的に分かるカタチを示してあげると納得・ガマンできるかもしれない、とのことでした。
確かに料理中に「こっちきて~」と言われて「ちょっと待って」なんて言うと「どれくらい?30秒?」なんて言われます。
あおっているのかと思ってちょっとイライラしたりしていましたが、具体的に答えてあげるのがいいのかもしれません。
周りへの意識は少しずつ気付くようになる
隣にいる私や家具に手をぶつけたり、コートやカバンを忘れて出かけようとしたり、「うっかり」が気になる娘。
この歳ならそんなもん?と思ったり、逐一アレコレ気にかけたりして「これでいいの・・・?自立とは・・・?」なんてなったりするわけですが
先生によると、まだいろいろ手を焼いていいそうです。
ぶつからない距離感もそのうち学ぶかな・・・?
忘れ物については、今は全部確認→ざっくり声かけ→お出かけ準備リストで自分で確認・・・というように、今後段階を踏んでいけばいいとのことでした。
診察の結果:半年後に言語聴覚士さんの診察&再診
結果として、今すぐ療育を考えるレベルではないとのことでした。
ただ、上記のとおりマイペースなところ、サポートが欲しいタイプではあります。
そこで、半年後に言語聴覚士さんの診察を受けることになりました。
その診察で娘の得手不得手の傾向を知り、対応のアドバイスなどをもらう・・・的な。
そしてその結果を踏まえて、もう一度先生の診察を受けるという流れです。
来年は年長さん。
小学校の入学準備も始まります。
入学についても視野に入れつつ、ということになりそうです。
小学校は通常学級?
最後に小学校の入学準備の話がチラッと出たので、思い切って先生に
「娘は通常級で大丈夫そうですか?支援級などを視野に入れるべきでしょうか」
と聞きました。
先生からは
「今のところ、通常級でやっていけるのではないかと思います。
ただし、やはりマイペースな子ではあるので、得手不得手を周りが把握してサポートしてあげる必要はあるでしょう。
そういった点は来年にじっくりと見ていき、小学校の先生方にも伝えていきましょう」
とのことでした。
まだ様子見・・・このままで大丈夫?
ここ2歳前から、半年おきに療育センターで診察を受けています。
結果としては毎回、様子見です。
それは「すぐ療育や診断に進むほどの困難はない」ということ。
しかし半年ごとに通うのは「困難はないけれど、<普通>でもない」ということです。
娘はグレーゾーン?
近年、発達障害について認知が進み、診断を受ける子どもや大人が増えています。
しかし同時に、「通常発達」と「発達障害」の間にある<グレーゾーン>にいて、どちらにもなれずサポートも受けられないという立場の方も増えていると感じます。
私が今不安なのは、娘がそのグレーゾーンに立ち、苦しむのではないかということです。
多くの特性は「発達障害だから」というラベリングがなければ、「甘え」「なまけ」と言われてしまうのではないでしょうか。
発達障害という言葉さえ知られなかった時代に比べれば、社会の理解は進歩しています。
しかし、ルールや肩書きを重要視する日本では診断というラベリングから外れた子は、まだまだ許されないように感じます。
今のままでは、娘はその道を歩まなければならないのでは・・・・と不安です。
それを防ぐには、
- 療育センターなど専門家のもとに通って娘の特性を知る
- 私が発達障害やその特性、対応などを学ぶ
- 周りの方に理解してもらう
といった周囲、主に私のサポートが必要不可欠だと考えています。
診断を受ける子たち、そしてその親御さんに比べれば、私の悩みはちっぽけなものかもしれません。
娘を見て「全然ふつうじゃん」と思う方もいるでしょう。
療育センターに通い続ける私を「娘を障害者にしたい親」と感じるかもしれません。
しかし、娘には自分の人生を楽しんでほしいから、できることはしていきたいと思っています。
半年後には、言語聴覚士さんとの面談があります。
そこで娘の特性について専門家から詳しく話を聞けると思うので、楽しみにしています。
療育センターで担当してもらっている先生におすすめしていただいた育児本
発達障害の子だけでなく、グレーの子、通常発達の子にも使える具体的な対応が分かりやすいです。