昨年12月に療育センターで診察を受けました。
そのときに「半年後また様子を見せてください」と言われて、その再診に先日行ってきました。
結果としては、「娘はどれかっていうとアスペルガーっぽい傾向」と分かりました。
あと、「半年後にもう一度診察して、そのときの様子によっては療育に進むかも」となりました。
4歳3ヶ月(年中さんなりたて)の診察
診察の流れは
- 先生から娘に雑談を持ちかけ、数分やりとり&お絵かき。
- 私が気になる点などを先生とお話
- 娘は保健師さん(看護師さんかも)と遊んでもらって待つ
という感じです。
だいたい1時間ほどかかりました。
娘の発達で私が気になるところ
会話のやりとりが不自由な場面がある
質問に答えられる場面もありますが、そうでないときも多々あります。
たとえば今回の診察でもこんなやり取りがありました。
先生「幼稚園でお友達と遊ぶの?」
娘「うん」
先生「お友達のお名前を教えてくれる?」
娘「・・・名前?○○です!」(自分の名前を答える)
先生「そっか、あなたは○○ちゃんだね。お友達のお名前は?」
娘「・・・○○」(自分の名前を答える)
という感じ。
他にも、私が「今日は幼稚園で先生とお話したときに・・・」と話していると
「幼稚園」というキーワードに反応して「幼稚園で××ちゃんと遊んだんだ~」と話し始めて私との会話にならなかったり。
こういう、キャッチボールできない感じが、とても気になります。
集中力がない
食事中にお話に夢中になったり、着替えの途中で遊び始めたり。
「お絵かきするからクレヨン出す」と言いながらおもちゃ箱を開けたのに、積み木を持って帰ってくる。
・・・というような、集中力のなさがあります。
トラブルが起きたとき固まる、解決後も引きずる
水を飲もうとしてこぼしたとき、そこで止まってしまい、私を呼ぶとか、水を拭くといった対応ができません。
しかもその後も「失敗してしまった」といったマイナスの気持ちを引きずって、急に泣き出したり、謝り倒してきたりします。
幼稚園でも、お友達とケンカしたときに「どうしたらよかったかな?」と先生に聞かれても答えられなかったり、といったことがあるようです。
・・・といったことを、先生に聞きました。
先生から見た娘の様子
会話のやり取りがスムーズにいかない点について、
「相手の意図や話の流れをつかむのが苦手なので、長い会話や初めて質問に答えるのは難しい」とのこと。
上記、お友達の名前を聞かれた場面で自分の名前を答えていたのは、
<「お名前は?」と聞かれたら自分の名前を答えれば良い>という経験から。
色々な会話パターンを経験していくことで、理解ややり取りの幅が広がる。
また、質問の形式や言葉選びを変えるなど、相手側の配慮やサポートで意思疎通できる部分もある。
最近いろいろ進化しているAIみたいだなーとぼんやり感じました。
あれも、データを積み上げることで自然な会話とかを獲得するんですよね。
そんな感じ。
AIのトンチンカンな発言も、開発者が汲みとったりもしますしね。
トラブルの対応についても同じで、<どう動くべきか>のデータが少ないので固まってしまう。
その都度、<こうしたらいいよ>というのを繰り返し根気よく積み上げる必要がある。
トラブルのあとに気持ちを引きずってしまうのも、相手の感情を読めないせいで「相手がずっと怒っている」とか「トラブルが継続している」とか認識してしまうっぽい。
集中力に関しては、視覚からの誘惑・刺激に弱いタイプだから、物事の途中で他のものに注意を引かれてしまう。
対応としては、なるべく視覚的な刺激を減らすことと、その都度、本題(食事とか着替えとか)に誘導していく。
誘導や支持も、イラストなど視覚的に表現するほうが伝わりやすい。
これも、何度も誘導を繰り返すことで、場面ごとの適切な行動を覚えていくとのこと。
指示をなるべく具体的にすることで、「よく分からないから動けない」という事態をなくしていく。
やはり、全体的にAIな印象。
経験を積み上げて、適切な選択を出来るようにしていく・・・ことが重要かな。
診察の結果
まだ診断がつく段階ではなく、今後の成長によっては違う結果になる可能性も十分ある、という前置きがあっての話ですが、
先生からは、娘を分類するとしたらアスペルガー症候群かな、とのことでした。
発達障害などの情報を集めても、その中にも色々なタイプがいて、それによって良い対応も変わってきます。
今までは、「娘は集中力がないからADHDとかいうのが近いかな?でも会話が成り立たないのはアスペルガー?それとも知的障害?」と混乱してしまい、どうしていいか分からなくなっていました。
本を読み漁っても、「この話は全然当てはまらないな」とか「コレは娘っぽいけど・・・うーん・・・」とかね。
そこに、先生からヒントと言うか、なんとなく方向性を言ってもらえて、少し目の前の霧が薄くなった・・・かな?
気持ちは軽くなりました。
今までは「なんでこの質問でその答えになるわけ?」なんて、イライラしたり焦ったりしていた部分も、
「あー、ホントだ、こういうのが苦手なんだな。じゃぁこの表現ならどうだろう?」と受け止められるようになってきました。
言葉は悪いですが、「娘はアスペちゃんだもんな☆」みたいな。
あと、色々な困りごとがあるように思っていましたが、
娘の場合は<データ不足>が根本にあるのかな、と気づけたので問題のカタチが見えた気がしますし、
「次回の診察では療育の可能性も」と、「様子見の終わり」が見えてきたのも大きいです。
もちろん、今後どうなるのかは分かりませんが、
今は前向きな気持ちで娘に向き合えています。
育成ゲーム感覚・・・といったらダメかもしれませんが、
他の子とはちょっと違うものとして捉えて、サポートしていけたらいいのかな。
この次、半年後の診察については療育センターで診察 4歳年中さん編 その2にまとめています