先日行った潮干狩りのときに、磯場でカニもたくさん捕まえました。
食べられるらしいとの情報により、お味噌汁に。
ここでは
- お手軽カニハントについて
- 食べられるカニの種類について
- イソガニの簡単な調理法
- 実際に食べてみたカニのお味レポ
をまとめています。
食中毒などの危険性もあるので万人におすすめできるものではありませんが、カニハントは純粋に面白いですし、食育や自由研究的な要素もあります。
夏の楽しみの参考にしていただけたら幸いです。
⇒潮干狩りレポ「横浜 海の公園で家族初めての潮干狩り~持ち物、混雑具合など~」
もくじ
磯場でカニハント
先日、横浜にある「海の公園」に潮干狩りに行き、磯場でも遊びました。
岩やくぼみがたくさんあり、干潮時には潮溜まりができます。
満潮になると海の中になるので、岩にはいろいろな貝やイソギンチャクがついていたり、潮溜まりには小魚やエビ、カニなどの生き物がいました。
調べてみると、磯場に多くいるイソガニやイワガニなどは食べられるとのこと。
夫に「食べられるらしいよ~、採ってく?」と冗談半分に言ってみたら、「おう!お父さんに任せとけ!」とスイッチが入ってしまいました。
手袋をはめれば、カニハンターに変身!!
私と娘そっちのけで、岩場を登り、石を次々とひっくり返して、バケツにカニたちを捕らえていきました。
その姿は、頼もしくもあり、少年のようでもあり・・・
あまりの勢いに、周りにいた子どもたちもちょっと引いていたような。
今回は潮が満ちてきていたので15分程度でしたが、十分な収穫になりました。
カニハントは手袋とマリンシューズ装備がおすすめ
磯場の岩や石は、フジツボや貝類がいっぱい付いています。
砂浜部分より足場も悪いので、ケガ防止のためにグローブ&マリンシューズをおすすめします。
グローブは軍手でも可、ですが濡れると重くてちょっと不快…
マリン用グローブのほうが軽くて使いやすいです。
↓は女性用で少し小さめ。
Amazonの類似商品から男性向けの大きめ、子ども用の小さめも見られます。
足元はサンダルでもムリではありませんが、滑って転んだり貝などで指先を切ったりといった危険があります。
指先までしっかり覆える・脱げにくいマリンシューズが安心です。
↓は14.5㎝~27㎝まで展開していて家族で履けます。
価格もお手頃でおすすめ。
(足が大きめ男性はムリかな…類似商品で探してみて…)
食べるなら種類には要注意
磯場には、いろいろな種類のカニがいます。
中には
- 食べられるけどおいしくない
- お腹をこわす
- 死ぬ
など、食べるのには適さないものも。
食べる際には、種類をよく確認しましょう!
写真つきで分かりやすい図鑑サイト。
今回、私たちが食べたのはイワガニ、イソガニかなと思います。もしかしたらヒライソガニもいたかも・・・?
(便宜上、記事内では「イソガニ」表記に統一しています。)
細かい種類は確定しませんでしたが、毒持ちとして有名なスベスベマンジュウガニをはじめとした「オウギガニ科」はいなかったので、まぁ大丈夫かなと。
完全な自己責任です。
心配な場合は、食べずに観察だけにしてくださいね。
捕まえて観察するだけでも十分楽しいよ!
イワガニ
イワガニ科イワガニ属。
甲羅に黄緑っぽい色の縞模様、斑点がある。足に毛が生えている。
出汁がおいしいので、味噌汁やパスタソースがおすすめ。
イソガニ
モクズガニ科イソガニ属。
以前はイワガニ科に分類されていて、イワガニに良く似ている。
甲羅に暗い緑色と紫色の斑、足は緑と紫の縞模様で、オスはハサミの間に柔らかい袋がついているので分かりやすい。(メスに袋はない)
お味噌汁にすることが多い。
ヒライソガニ
モズクガニ科ヒライソガニ属。
以前はイワガニ科に分類されていた、イソガニの近縁種。
見た目はイソガニに似ているけれど、ハサミに袋はないよう。
いろいろな模様・色のものがいる。
お味噌汁にすることが多い。
毒のあるもの、食用に適さないものも
- ベニツケガニ:ワタリガニ系の後ろ足と赤い体が特徴。おいしくない。
- コブシガニ:体が丸く、ハサミのある前足が長い。お腹を壊したという情報アリ。
- オウギガニ:丸っぽいフォルムで、足を縮めて死んだフリをする。オウギガニ科は毒を持つ種類がいくつかあるので、避けるのがベター。
- スベスベマンジュウガニ:スベスベしたオウギガニ科。毒で死ぬ。触るのは平気。
など、おいしくない・食べたら死ぬカニもいます。
種類の確認はしっかりしましょう。
繰り返しになりますが、食べるのは自己責任でお願いします。
捕まえたカニを食べてみよう
よく洗う
水道水で汚れをしっかり洗い流します。
たわしや歯ブラシなどを使うと洗いやすいです。
揚げ焼きにする
作り方を調べると味噌汁の場合、
- 活きたまま鍋に投入
- 活きたままキッチンバサミで半分に切って、鍋に投入
というパターンが多いです。
ハサミでたて半分にすると、ダシが出やすいそう。
しかし活きたまま真っ二つにするのも気が引けて・・・
油を熱した鍋に投入して、揚げ焼きにしました。
結構暴れたので、結局かわいそうでしたね。ひと思いに真っ二つにするのがいいのかも。
しかし揚げ焼きにした小さなカニは、パリパリ&カリカリで丸ごと食べられたので、これはこれであり。
みりんやしょうゆ、ゴマで味付けするとおいしそう。
お味噌汁を作る
揚げ焼きにしたカニを、たて半分にキッチンバサミでカット。
鍋にカニと水、味噌汁の具を入れてグツグツ。
カニ味噌汁は具を入れない方が多いかと思いますが、我が家は子どもがいるので栄養面的に野菜を入れました。
煮ていくとアクが出てくるので取って、みりん、酒、味噌あたりで味を調えて完成です。
磯場で採ったカニのお味は?
お味噌汁は、しっかりとカニの風味がしておいしかったです。
ただ、身は出汁が出てしまっているので、あまりおいしくないです。
味噌汁として食べる分には、カニ自体は避けて汁だけ椀に入れたほうが食べやすいかも。
カニそのものを食べるなら、揚げ焼きをバリバリ食べるのがおいしかったですね。
5歳娘も、小さいものなら食べられました。
これならカルシウムも取れそうです。わかんないけど。
揚げ焼きは小さめのほうが食べやすかったので、
- 大き目のものはお味噌汁の出汁用に
- 小さいものは揚げ焼きで丸ごと食べ
という風に分けるといいかも。
パスタソースもおいしいらしいので、機会があれば作ってみたいです。
磯遊びから食育へ
今回は、潮干狩りのついでに思わぬ収穫を得られました。
なかなかおいしかった&面白い体験だったので、また機会があれば挑戦したいです。
自分で採った食材を調理して食べる、というのはなかなかない経験。
ここから、種類を調べたり、生態を調べたりといった興味にもつながっていくと面白いと思います。
とはいえ、食中毒などの危険性もありますから「おすすめ!」とは言えませんね。
こんなこともできるよ、と参考にしていただけたら嬉しいです。