我が家は通年、麦茶を冷蔵庫に常備しています。
娘の水分補給はだいたい麦茶。
2歳くらいから自家製麦茶も飲ませていて、特に問題はなかったのですが、幼稚園に水筒で持っていったりして、安全性ってどうなんだろう?と気になってきたので調べてみました。
結論を簡単に言うと、
菌の繁殖が一番少ないのは、煮出し・冷蔵庫(低温)保存です。
が、我が家での方針は、今後も水出し・冷蔵庫(低温)保存でいきます。
我が家は水出し党
麦茶パックのパッケージには、だいたい水出しと煮出しの2パターンの抽出法が書かれています。
あとはホット麦茶ラテの作り方とか。
つまり、方法としてはどちらでも麦茶が作れます。
しかし重要なのは、どちらがより安全なの?というところですね。
ちなみに我が家は水出し派です。そのほうが楽・・・
こんな感じ。
- ポットはスポンジ&食器用洗剤で手洗いして乾燥、ときどきハイターで消毒
- 水道水と麦茶パックを入れて、冷蔵庫へ
- 夏場は半日、冬でも1日くらいで飲み終わる
メーカーの手順では、出来上がったらパックを取り出す、とありますが面倒で入れっぱなしです。
ポットは100均のプラスチックのものを使用しています。
なぜこの方法に落ち着いたかというと、単純に一番簡単だったからです。
娘に麦茶を飲ませ始めたころに
「煮出しは塩素が抜けるので、持ちが悪い」
「ぬるい温度が雑菌が繁殖しやすいから、煮出しは冷ましていく過程で雑菌が増える」
「保存を考えるなら水出しのほうが塩素の分、安全」
というようなコラム?を読んだことがあったので、それを盾に楽なほうへ流れた次第です。
今まで上記の方法で問題なくきていますが・・・
やはり夏になると食中毒など心配ですし、幼稚園に水筒で持っていくとなるとなおさら気になります。
というわけで、色々検索してみました。
煮出しのほうが菌は増えない
色々ぐぐったところ、素敵なブログがありました。
細菌を扱うお仕事をしている方のブログで、麦茶の細菌の繁殖についてレポートされています。
上記記事はまとめですが、さかのぼっていけば実験内容など細かく記されていて興味深いです。
保存している麦茶パックにも細菌がついていることなどもわかります。
シリーズの始まりはこちらの記事↓
この記事には、防菌防黴学会の発表としてこんな記述が。
いろんな種類の麦茶や、お茶、ハーブティーなどを水出し、お湯だしした場合のお茶の細菌数を調査。
それによると、沸騰させて作ったお茶は、時間がたってもほとんど菌数は増えなかったのに対して、
水出しだと、相当増えます。
水温35℃だと、一般生菌が10×101cfu/mlくらいから、12時間で、10×105cfu/mlくらいまで増加するらしい。
また、コメント欄で、
「水道水は塩素が入っているから大丈夫だと思っていた」というコメントに対し、
ブログ主さんが
水道水に入っている塩素は極微量なので、麦茶成分ですっかり失活してしまうと考えられます。
と回答されています。
私の塩素神話はもろくも崩れ去りました・・・・・
煮出しでも冷却・保存がポイント
煮出しで作れば、熱湯で殺菌されるので細菌の増殖を抑えられます。
が、これは急速に冷凍し、低温で保存した場合です。
食中毒菌発育の3要素|食中毒の基礎知識|食中毒予防|花王プロフェッショナル・サービス株式会社によると、
一般的に15~40℃は菌の増殖に適した温度で、35℃前後でよく増殖すします。
つまり、常温は菌が増殖しやすい。
せっかく煮出しても、冷蔵庫に入れるまでにのんびり常温で冷ましていたら、ダメなわけです。
煮出したあとは急速に冷まして、菌の繁殖しやすい温度帯を駆け抜ける必要があります。
方法としてはこんな感じ。
- 水を張った桶に、麦茶のポットを入れる(氷や保冷剤を水に入れるとなおよし)
- 流水を当てる
- 少し濃い目に煮出して氷を入れる
- 麦茶を凍らせた氷を入れる
- 溶けない氷を入れる
水出しは絶対にダメ?
暑い日は火も使いたくないし、火をつけてるとそばに居なければいけないし。
でも正直、面倒です。
というわけで、煮出して急速に冷やし、冷蔵庫で保存するのが一番安全なのですが、
冷やすのにアレコレするのも手間です。
できれば、水出しでいきたいなー・・・・と。
この記事を見る感じ、水出しでもOKそうかな?
冷蔵庫保存に比べて、水筒保存のほうが菌は多いですが、
どちらも食品系の基準値以下になっているようです。
水筒保存ももっと低温をキープできれば、菌の繁殖を抑えられそうな感じ。
ちなみに、水道水の汲み置き保存は、常温で3日、冷蔵庫で10日ほど。
水道水をくみ置く際の留意事項について ~第36報~ | プレス発表 | 東京都水道局
煮沸して塩素が抜けると、もう少し短くなると思います。
ということを踏まえると、水出し麦茶も冷蔵庫で保存すれば1日~1日半くらいはいけるかな。
- 容器はしっかり洗って清潔に
- ベストは塩素消毒
- 保存は冷蔵庫
- 水筒で持ち歩く場合は、氷などで低温キープの工夫をする
といったところでしょう。
容器はガラス製がいい
ポットはプラスチック製とガラス製がメジャーで、煮出し党の方はガラス製を使うかなと思いますが、
水出し党でもガラスがおすすめです。
理由としては、
- 煮沸消毒が出来る
- プラスチックは洗ったときなどに傷がつきやすく、その傷に細菌が繁殖しやすい
形状はいろいろなものがありますが、口が広く中まで手を入れて洗えるものがベスト。
柄のついたスポンジで洗っても、細かい部分は洗えません。
しっかり力を入れて細かな部分まで洗えるように、手が入れられる口のものが安心です。
洗浄・消毒
雑菌を繁殖させないためには、容器の洗浄や消毒も重要です。
- まずしっかり洗う
- 塩素で消毒
このときポイントになるのが、塩素で消毒した後は軽くゆすぐ程度で済ませること。
私はなんとなく、消毒のあとまたスポンジ&洗剤で洗っていたのですが、
そうするとスポンジについている菌がまたついてしまうそうな!
それでは元の木阿弥なので、注意します。
茶葉の保存
上記で紹介したブログにもありましたが、保存している茶葉にも細菌がいます。
管理をしっかりしていないと、その雑菌が繁殖してしまいます。
また、風味がとんだり、湿気たりすることもあります。
保存は、ビンやジッパー付きバッグなど、密閉できるものに入れて、湿気が少ない涼しいところに置くのが良いです。
乾燥剤を一緒に入れておくのもおすすめ。
まとめ
- 煮出し>水出しだけど、水出しも可
- 煮出しは急速冷却がキモ
- 保存は冷蔵庫、水筒でもなるべく低温キープ
- 容器の洗浄・消毒は大事!
結論:我が家は水出し党
総合的に考えて、我が家は水出しでいきます。
ただ、プラスチックのポットはガラス製に替えます。
そして毎回塩素消毒をします。
娘の幼稚園に持っていく水筒は魔法瓶ですが、氷も入れます。