お気に入りの洋服だけど
- なんかくたびれちゃったな
- ちょっと飽きたかも
- 色味が自分の雰囲気に合わなくなってきたかも?
なんてこと、ありませんか?
でも捨てちゃうのもなんだかもったいなくて・・・・
私はまさに、10年以上愛用しているシャツワンピがあるのですが、
- 経年劣化による色あせ
- ちょっと似合わなくなってきた?(加齢のせい??)
という感じに。
もう長く使ったし捨ててもいいかとも思いましたが、やはり愛着もあり、ちょっと物は試しに染め替えしてみました。
結果、雰囲気が一新して満足しています。
今回使用したのは、ダイロンマルチ(ディープブルー)。
半量で麻と綿のワンピースを染めた様子をレポートしています。
作業の様子や色味など、これから染色してみたいな、という方の参考になれば嬉しいです。
もくじ
ダイロンマルチとは?
ダイロンマルチは、イギリスの家庭用染料メーカー「ダイロン」の商品です。
70年のロングセラーで、現在のカラーバリエーションは22色。色を混ぜてオリジナルカラーで染めることもできます。
姉妹品に「プレミアムダイ」があります。
今回はカラバリが多いマルチを試してみました。(プレミアムダイは15色)
染められるもの
1袋で染まる量は繊維250gまで。
黒・紺・茶の濃い色でしっかり染める場合には、繊維125gまでです。
綿(コットン) | ◎ |
麻 | ◎ |
ウール | ○ |
絹(シルク) | ○ |
ナイロン(表面加工なし) | ◎ |
レーヨン | ◎ |
ポリエステル | × |
アクリル | × |
塩化ビニール | ○ |
◎:よく染まる ○:薄く染まる ×:染まらない
*撥水加工のあるものは染まりません。
用意するもの・染め方
手順を把握してから作業しないと、色ムラなど失敗してしまいます。
また、手や服などに染料がつくと困るので、道具類などもしっかり用意してから作業しましょう。
染め方については、パッケージの裏側に説明書がついています。
また、ダイロン公式サイトにも説明があり、動画もあるのでチェックしてみてください。
用意するもの
- 容量6L以上の容器(ステンレス、ホーロー、アルミ製)
- 容量50ml以上の容器(同上)
- ゴム手袋
- 泡立て器
- 塩(1袋につき30g)
- 新聞紙やビニールシートなど(床を養生すると安心)
- トング/菜箸(染めるものを混ぜるときにあると便利)
*プラスチック製のものは染まります。
ステンレスなどの染まらない素材で用意するか、100均で買うのがおすすめ。
ゴム手袋は厚手のものがいいです。
染め方
以下、染め方は1袋分のもので、お湯は80℃推奨です。
2袋以上使う場合は、お湯や塩も同じだけ増量してください。
ウールやシルクは手順が少し変わるので、公式サイト(ウール・シルクの染め方)をチェックしてください。
というわけでダイロンマルチの使用手順は以下のとおり。
- 新聞紙などを敷き、その上で②の作業をします。
- 小さい容器にダイロンマルチとお湯500mlを入れて、泡立て器で30秒ほど混ぜ、しっかり溶かします。
- 大きい容器にお湯6Lを注ぎ、塩30gと②の溶液を入れて、よく混ぜます。
- 染めるものを広げて③に入れ、20分揉み洗いするようにしっかり混ぜます。やけどに注意。
- 20分浸け置き。ムラにならないよう、ときどき混ぜます。染めるものが溶液から出ているとムラになるので、重しなどするとGOOD。
- 水でよくすすぎ、余分な染料を落とします。
- 脱水して陰干しします。
すすぎは洗濯機を使わないほうがいいらしいです。
シャツワンピースを染めてみたレポート
ここからは私のダイロンマルチ使用レポートです。
染料の量、道具類など、公式と少し違いますので、どんなもんか参考にしてみてください。
染めるワンピース
今回染めたのは、こちらのシャツワンピです。
購入したのは…たぶん18か19の時なので、かれこれ10年ちょっとの愛用品。
うっすらとしたミントグリーンなのですが、長年使ってきて色あせてきました・・・ので、思い切って染め替えます。
素材は綿45%と麻55%。
重さは237gでした。
使用したのはダイロンマルチ ディープブルー
選んだのは、ダイロンマルチのディープブルー。
ダイロンマルチの濃色は、1袋で染められる量が125g。
今回のワンピは235gなので2袋ほしいところですが、そんなに濃くなくていいや、ということで1袋分にしました。
さらに、薄手のワンピース1枚に6Lも湯は要らんだろう、ということで半量の3Lに変更。
それにともなって、ダイロンマルチも半量(約2.5g)使うことにしました。
道具は家にあるものを使用
今回、突発的に染め替えにチャレンジしたこともあり、道具は家にあるもので済ませました。
- 調理用のボール
- 脱衣カゴ
- 割り箸(泡立て器・トングの代わり)
- ビニール袋(手袋の代わり)
ただ、調理用のボールやプラスチックの脱衣カゴを直接使うのは気が引けたので、それぞれビニール袋を上からかけて、その中で作業をしました。
手袋の代わりに、ビニール袋に手を突っ込んで手首を輪ゴムで止めて使いました。
しかし、薄手のビニールだったので浸透?したのか、脱衣カゴがちょっと染まってしまいました。
また、手袋代わりのビニール袋がだんだんヌルヌル?してきたので、もしかしたら溶けたりしてたのかも・・・?
厚手のものを使うか、2重にするのがいいでしょう。
染め作業
作業は、お湯の用意・粉の軽量をキッチンで、ダイロンマルチを溶かすところからはお風呂場で行いました。
まず、ボールにダイロンマルチを入れてお湯500mlを注いで、よく混ぜて溶かします。
お湯は80℃がベストらしいですが、測れなかったので沸騰してすぐに使ってしまいました。
粉を袋から出す時は、結構飛び散るので要注意です。
袋にみっちり粉が入っていてなかなか出てこない→指でトントンすると飛ぶ、という感じ。
床などに粉が付くと色が着いてしまうので、周りに新聞紙などを敷いて作業するのがおすすめです。
脱衣カゴには、塩30gとお湯3Lを混ぜておいて、ボールの溶液を注ぎ、よく混ぜます。
染め液ができたら、ワンピースを広げて入れます。
全体を染め液に浸し、ムラがないように混ぜていきます。
お湯が熱いので要注意!トングや箸などを使うといいです。
本当は20分混ぜ続けます・・・・が、私は疲れてしまって10分で断念しました。
お湯の中にある大きな布を混ぜるわけで、結構重たいです。
厚手の手袋を使って直接揉み込むほうがラクかも。
あとは20分、漬け置きます。
染め液から出ている部分があると、ムラの原因になるので要注意。
私は、ビニール袋から空気をなるべく抜いて軽く口を縛っておきました。(空気入ってるけど)
5分に1回くらい、袋の上から揉み込むようにしました。
その後は、染め液を捨てて、水が透明になるまですすぎます。
水を溜めて洗うのは面倒だったので、ひたすらシャワーで揉み洗い。
広げて洗えるのでお風呂場がラクです。
水がきれいになったら、脱水して干せばOK。色止めは面倒だったのでしませんでした。
脱水は洗濯機を使用。しっかり洗い流したので、色移りなどはなかったようです。
お風呂場に染め液を流したので色が付いてしまうかな?と心配しましたが、シャワーを流しながらだったので大丈夫だったみたい。
なお、ダイロンマルチの使用済み溶液は、取っておいて再利用が可能です。
知らなかったので流しちゃったけど、もったいないことをしました。
廃液はペットボトルなどで保存可能。
水が腐らないように注意。
再利用時は、加熱と、希望の色味によってダイロンマルチの追加が必要です。
染め替え後はデニム風に
しっとりとデニムっぽい雰囲気になりました。
縫い糸とボタンは染まりませんでした。
糸はポリエステルだったみたいですね。
しかしデニムのステッチっぽくて、これはこれでかわいい仕上がりです。
もともとは色的に春~夏に使っていましたが、これなら秋もいけそう。
夫に見せたら「いいね!新しく買ったの?かわいい♡」と褒められました!やったね!
ダイロンマルチ自体はAmazonで540円くらい。
多少手間はかかりますが難しい作業ではないし、これで新しい服を楽しめるとなれば、かなりお得ですね!
なお、今回は色止め剤は使っていません。
今後、使用してみて色移り・色落ちがどんな具合か、また追記する予定です。
使用感について
1日、白いボトムスに合わせて着てみました。
カラーストップを使わなかったので色移りが心配でしたが、1日立ったり座ったり普通に行動した限りでは色移りはありませんでした。
ダイロンマルチで簡単染色、気分一新
染色って難しいイメージがありましたが、1時間程度の作業で完了。
熱湯を使いますが作業中の過熱は要らないので、思ったより簡単にできました。
- 黒いパンツの染め直し
- 使ってない毛糸をカラーチェンジ
- シーツなどを染めて模様替え
- 汚れたスニーカーを染める
なんかもできるかな?と考えています。
色が変えられるとなると、リメイクやハンドメイドの幅が広がりますね。