私の周りで最近「FPの試験受けるよー」という話をよく聞きます。
FP(ファイナンシャルプランナー)
保険や年金、税金などお金にまつわる知識を持ち、顧客のライフプランニングに沿った資金計画・アドバイスを行える国家資格です。
そんなFPの資格試験で勉強する内容は、資格の取得や職種に関わらず知っておいて損はない知識ばかり。
子どもを育てるママパパはライフプランについて考えることも多いので、FPの知識や資格に興味を持つ方は多いですね。
私もその一人で、FP3級、そしてFP2級を取得しました。
ここでは育児しながら3級、そして2級と一発合格できた勉強方法、使用した参考書について紹介していきます。
受験したのが2017年1月なので少し前の話になりますが、これから受験したいという方の参考になる内容ですよ。
もくじ
日本FP協会で受験しました
FP資格試験(ファイナンシャルプランニング技能検定)は、2つの機関が実施しています。
- 日本FP協会
- 金融財政事情研究会(通称きんざい)
どちらで受験しても取得できる資格は同じです。
ただ、実技試験の内容や問題数が違います。
受験勉強を始める上で、参考書を選ぶために「どちらの試験を受けるか」決めるわけですが、知識ゼロの段階では両者の違いがよく分かりません。
(ある程度知識があるなら、実技試験の内容で得意なほうを選んだらいいと思います)
よく分からなかったので、本当に第一印象で「FP協会」に決めました。
きんざいは字面がなんとなく・・・こわそう。難しそう。・・・ですよね?
そんなわけで、ここでの内容はFP協会受験向けとなります。ご了承くださいませ。
育児しながら、FP3級→2級と一発合格した勉強の仕方
最初はまず参考書を読み、テキスト内の問題を解いて・・・と毎日少しずつ進めていました。
しかし当時2歳の子を育て、あっという間に過ぎていく毎日。
「なかなか進まない・・・このままじゃ試験に間に合わないかも、テキストを読みきるころには最初のほうを忘れている・・・!」
と焦りました。
そこで、まず合格を目標として勉強方法を変えました。
もちろん「合格すればいい」とは思いません。
きちんと知識を身につけることこそ私の目的ではあります。
しかし
- 受験料をムダにはできない
- 試験に出るのはより重要な知識
という点から「合格を目指す=最低限の知識がつく」と考えました。
まず過去問題を解く
過去問題はある程度テキストを読んで、知識を身につけてから・・・なんてのんびりする余裕はありません。
すぐ、過去問題。まず、過去問題。
日本FP協会のサイトでは、直近8回分の試験問題を公開しています。
上記のページから3級2級の過去問題がダウンロードできます。
これをダウンロードして、解いていきます。
最初はもちろん「定期建物賃貸借契約ぅ?ナニソレ」「ソルベンシー・マージン比率ぅ?ナニソレ」と、わけわからんです。
しかし中には「なんとなく知っているぞ!」というものもありました。
知らないものは分からないので長考せず、カンも駆使しつつ、サクサク解いていきます。
正解しなくてOKです。
どんなに分からなくても、問題はしっかり日本語として読み、一応考えましょう。
でも知らないものは考えても分からないので、サクっと進むことも大事。
出題内容を参考書でチェック
続いて、答え合わせをしながら参考書で該当の内容を探し、読みます。
「過去問に出た」と分かるようにマーキングしておきましょう。
完全に理解していて正解できた問題は、テキストを見なくてもOKです。
しかし過去問出題率を見るために、一応マークしておくのがおすすめ。
カンで当たった問題も、もちろんテキストで内容を確認します。
問題に対応する部分を索引で探すと思いますが、同じ単語を何度も検索する単語も出てきます。
1度調べた単語はマーカーを引いておくと作業がラクになります。
また、よく間違える苦手なページは付箋をしておくなどすると、パッと開けます。
(試験会場でも苦手部分をサッと見直せるのでおすすめ)
ひたすら繰り返す
この作業を過去2年6回分、学科と実技合わせて12回を目安に繰り返します。
回数を重ねるごとに正答率が上がるはずです。
また、繰り返し間違えてしまう苦手な部分も浮き彫りになるでしょう。
さらに、毎回出題される部分、出題形式が見えてきます。
12回を1周できたら、直近のものを優先して繰り返し、苦手をつぶします。
「苦手」ばかりに固執していると「得意」を忘れてしまうこともあるので、バランスよく回していきましょう。
公開されている過去問題は8回分ありますが、古い問題は法改正で内容が適切でなくなる場合があります。
私の時には実際、古い問題で現行法と内容が食い違うものがありました。
そうしたリスクをなるべく避けるには2年分(6回分)で十分かと考えています。余裕がある方は情報を確認しつつ8回分挑戦してみてください。
FP試験の勉強におすすめの参考書
FP3級を受けた後、せっかくだからと2級にも挑戦しました。
3級受験時と2級のときとで、参考書を変えています。
個人的には、2級のときに使ったユーキャンの「きほんテキスト」がおすすめです。
3級用もありますよ。
FP3級で使用の人気参考書「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」
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きんざい、日本FP協会、どちらの試験にも対応しています。
Amazonのレビュー数などを確認していただくと分かりますが、とても人気のある参考書です。
3級受験を決めたときは右も左も分からなかったので、みんなが選ぶなら間違いなかろう、とみんな欲しかったを買いました。
実際に使った感想としては、悪くないという感じです。
私自身、この参考書と過去問だけで無事に3級合格しました。
おそらくこのシリーズを使っていても2級合格できたと思います。
しかし少し気になる点があり、2級受験のときには別の本を探しました。
気になった点
- 手書きフォントを乱用、文字サイズもころころ変わるので読みにくい
- 過去問→解説を読む流れで、参考書内に該当する内容を見つけられないことがあった(内容が薄い?)
- 補足情報をかなり手書きで書き込んだ(情報量が足りない印象)
口コミを読むと、やはりフォントが気になるという方も少なくないです。
ただ「使ううちに慣れる」「そこを差し引いても優秀な参考書」とする声も多いですね。
このあたりは個人的な感覚によります。
Amazonで中身が見られるので確認してみてください。
情報量についても、口コミでは「十分」という方が多いようです。
私は索引などからいろいろ探しても過去問の解答につながる情報が見つけられず、ググってテキストに書き込んだところが何箇所かありました。
また、回答の解説から情報を付け足すこともたびたびありました。
そういった点から情報量に不安というか「もう少し説明があってもいいのにな」という気持ちがあります。
私には、次に紹介する「きほんテキスト」シリーズのほうが合ってました。
ちなみに、セットになる問題集もあります。
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過去問から頻出問題を厳選、解説もついているそうです。
これで私の過去問→テキスト読みができる感じかな。
自分で過去問を回すのが面倒・時間がないという方にはいいと思います。
過去問1回分もついています。(ダウンロードできるけど)
FP2級合格の「FPの学校 2級・AFP きほんテキスト」
日本FP協会、きんざい、どちらにも対応しています。
1日分の勉強量が決まっていて、42日で一通りの学習ができるというものです。(3級なら31日で完了)
1日の学習量は多くないので、1日で2~3日分進めることも可能です。
- フルカラーで図解や表が多く、見やすく分かりやすい
- 多くの通信講座・教材を手がけるユーキャンなので、安心感がある
- 「今回は計画的に勉強するぞ!」という気持ち
から、2級の時にはこの参考書を選びました。
実際、とても見やすくて分かりやすいテキストでした。
よかった点
- フルカラーで易しい印象、とっつきやすい
- 字が大きめ、余白も多くて見やすい
- ネコキャラのひと言アドバイスがいい感じ
カレンダーに書き込むのもモチベーション維持になります。
しかし、私はもともと「ギリギリにやる気出る」とか言うタイプです。
最初20日目あたりまで順調に進んだせいもあって「いい感じじゃない?」と調子に乗りました。
1日3セクションやれば14日で終わるじゃーん、などと皮算用。
そして年の瀬の忙しさもあって、スケジュールがずれ込み始めました。(2級試験は1月でした)
結局年明けまでダラダラして、このペースだと1周するのでイッパイかも。
1周だけで定着する?過去問もしないと・・・となってやはり「過去問まわせ!」
参考書の意図通りの使用は半分ほどしかできていません。
しかし内容が分かりやすいので、過去問→テキスト読みサイクルを回しやすかったです。
特に不満点もありませんでした。
ちなみに、セットになった問題集もあります。
私は使用していませんが、過去問を分析して制作されているうえ、テキストへのリンクも分かりやすいと高評価です。
予想模擬試験がついているのもいいですね。
過去問×参考書で効率的な試験対策を
試験を受ける場合、やはり目標は「合格」!
毎日の家事や育児あるいは仕事をこなして、さらに勉強するというのはなかなか大変です。そこで効率的なのは、過去問題とテキストでの確認を繰り返せすこと。
もちろんFPの知識を身に着けて活用することこそが重要ではあります。
しかしひとつの目標として試験合格を目指すなら、私の方法は短期で結果につながるのでおすすめです。
さて、ここまで読んでくださったあなたはFP資格試験を受けるご予定でしょう。
人それぞれに合う勉強方法は違いますが、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。
頑張ってくださいね!応援しております。